横綱千代の富士

昨夜のTVニュース速報で元横綱千代の富士、九重親方死去が伝えられた。癌と戦っていたとのこと。力士は一般に寿命が短いように思うが、千代の富士は筋骨隆々で、ただの肥満体ではなかったから早死にするような人ではないと思っていたが、わからないものだ。

自分にとって相撲の横綱と言えば千代の富士だった。小よく大を制す。小さな身体が巨体の相手の前みつを素早く掴んで豪快に投げ飛ばす。土俵での見栄えが悪いという自らの美学から、怪我をしても身体に包帯やテーピングを極力巻かなかったと聞いたことがある。強いだけではない、横綱としての品格、所作が美しかった。あんなにカッコいい横綱はもう出てこないだろう。千代の富士よ、安らかに。興奮を、感動をありがとうございました。