素材各社が車部品メーカーを買収

素材大手各社が自動車部品メーカーを次々と買収しています。背景には、将来的な電気自動車などの普及を見越して、高性能な材料や部品の需要が高まってきていることがあげられます。自動車産業との取引拡大につなげるため、材料を納品するだけでなく、自動車部品の製造もおこなう企業に変身することが目的のようです。
自動車各社がしのぎを削るEVの開発では、航続距離に影響する電池の重量をカバーするために軽量な部品への需要が高まっています。部品供給網で川上に位置する素材メーカーの間には、川中の部品メーカーを買収することで、川下の自動車メーカーと直接に交渉する機会を増やして、需要の変化に応じた部品を供給しやすくなるとの見解が広がっているようです。