庭木の手入れ
庭の垣根が伸びきっています。手入れをしなくてはいけないと思いながらも、なかなか始めるきっかけがつかめず、ずるずると時が過ぎていきます。昨年亡くなった親父の趣味が庭で、元気だった頃に、所狭しと植物を植えたので、結構な数の庭木があります。親父が病を患って、手入れが出来なくなってからは、やる気のない自分が頼まれて重い腰をあげて作業するような具合でした。始めてしまえば、これが意外に楽しいというか、作業に没頭するようなところがあって、次第に庭が片付いていくことに達成感を覚えるのです。しかし時が経って、再び剪定の時期が近づくと、なかなか始めることが出来ません。
庭木に限らず、親父は部屋の中にも、たくさんの植物を置きました。部屋をすっきりと使いたい自分は、それをうっとうしく感じることがありました。親父はなぜ植物や花を愛したのか?生前、親父にたずねたことがあったのですが、はっきりとした答えは忘れてしまいました。おそらくはっきりとした答えではなかったのだと思います。親父とはあまり言葉を交わしませんでしたが、最近では、静かに植物を愛しむ親父の姿を懐かしく感じるようになりました。親父の一周忌が近づいています。近いうちに庭の手入れをしようと思います。